Tuesday, October 8, 2013

BOY OR GIRL

ブログとは日記のように日々起こった出来事や考えを書き連ねていくのだが、ずいぶんと期間をあけてしまった。だが、書き留めておきたいことがでてきたので、また再開することにした。そのため過去と現在が時々前後するような書き方になると思う。怠け者の私には続けていくことは難しいものだ。

さて、9月20日(金)13:30、妊娠中期を迎えた私はわくわくした気持ちでいつものクリニックにむかった。超音波検査も血液検査も今までに何度かしているが、今日は、赤ちゃんの性別が分かるとドクターから聞いていた。

「事前に赤ちゃんの性別をしりたい?」以前ドクターから聞かれたときに、真っ先に「YES」と答えた私に対し、夫は「NO」と反対。思いがけない夫の答えに、「なんでやねん。」と問いだだす。楽しみは最後までとっておきたいそうだ。たしかに、出産当日にわかれば、大きなサプライズになるだろう。でも、私は事前にわかっていたほうが、服も用意できるし、名前も考えられるでしょと反発。夫はかたくなに拒否。けんか腰になる私たちをドクターは、「私はかかわってないわよ。」と面白がってみていた。

ここでいう、ドクターとは超音波担当ドクターで、最初からみてもらっている主事医ではない。一ヶ月に一度いくクリニック、その後妊娠初期、中期、後期に3回超音波検査して、詳しく病院でみてもらうプロセスだ。クリニックでも、超音波検査はできるが病院のほうが機材がいいのだろう。

クリニックでは、何週目からか忘れたが、血液検査、超音波検査、体重測定を行くたびに測定している。クリニックで検査を行うときには、ドクターがクリニックへ訪問し超音波を検査する。

ドクターは私と夫のやり取りをおぼえていて、「どうする?旦那さんは知りたくないっていってたわね。」と聞いた。私は、その後夫を説得し、性別を教えてもらいたいと伝えた。「あなただけが知りたいの?旦那には秘密にするの?」と興味心身。「夫は心変わりをして今は知りたいといっています。」と答えると、「やっぱり母は強しね。」と二人で握りこぶしをかち合わせた。いよいよ超音波検査実施。

男の子と女の子。どちらが欲しいか。どちらでもいいという人もいるが、私は男の子、ビシューは女の子を希望していた。男の子が欲しい理由。真っ先に思ったのは、男の子であれば、世界を一人で旅しやすい。女の子であれば、 何かと危険が伴うと思ったからだ。そのことをビシューに話すと、男の子だからといって危険が少なくなるわけじゃないといわれた。まあ、確かにそうだが。。それに、同性同士だと喧嘩も起こりやすいだろうと。

ビシューが女の子が欲しい理由は、もし女の子であれば、私に似てかわいくなるだろう。女の子であれば、欲しいものは何でも買ってあげるようだ。私にいわせれば、私に似るよりも、夫に似てくれたほうがいい。なぜなら目は大きいし、まつげが長いからだ。

さて、どっちかな。緊張するな。と思って赤ちゃんのモニターを見ていた。開始してすぐにドクターがいった。
「みえる?」「??」「赤ちゃんはピーをもっているわ。」「つまり?」「これ、これ、これがピーよ。」「男の子!」「そう、It's a Boy! (男の子よ)おめでとうー!」「わぁ!私男の子が欲しかったんです。嬉しい!」「私には男の子が二人いるけど、男の子は最高よ!」「イエーイ!」と、診察室は急に盛り上がった。さらに、別室で働いていた担当医も、「Who is it?」と聞いてきて、私が一瞬分からず答えられずにいると、「Boy or Girl?」と聞きなおしてくれた。「It's a Boy」というと、これまた両手のこぶしを振り上げ「Yeah-! Congrats! イエーイ!おめでとう!」と祝福してくれた。なんだか、フレンドリーでノリのいいお医者さんに囲まれて、いつもより幸せな気持ちにしてもらった。

さて、今日はビシューは家で働いている。本人もクリニックにきたがっていたが、会議があるので一緒にこれなかった。黙っておこうかな、それとも女の子と先に教えて、実は後から男の子だったよと教えたろうかな、などと考えながらドアを開けた。

ソファーに寄りかかって、パソコンをいじっていたビシューは私の顔を見るや、立ち上がりわざわざソファーの横を走って遠回りをして、私の前できおつけをした。おちゃらけな奴だなぁ、と思いわざと「赤ちゃん小さすぎて(性別)分からんかったわ。」といった。すぐに残念そうな顔をしたので、仕方ない、教えてあげようと「まぁ、私は分かったけどねー。」というと、また目が輝きだした。「どっちだった?」「ふふふ、I win !!!」「??」「I 'm winner !」「Boy?」「Yes, it's a Boy-! 」「あぁー!!」と頭を抱え込む。「それは確かなのか!」「うん、検査を始めてすぐに発見したの。」「僕は息子をもつのか。。。男の子だったら厳しくしつけてやる!」まあ、彼の夢であった女の子ではなかったが、二人で、性別が分かったことを喜んだ。

しゃべりのビシューは、それからすぐに電話をし始める。かける時間なんて一切気にしない。電話の先はインドにいる義兄だ。朝も長い時間、話していたのに、また電話で報告する。義兄は他の友達と宴会中で、ビシューが男の子だとつたえると、友達と一緒に「おぉー!男の子だー!」と異様な盛り上がりの声が聞こえた。それから、ビシューは両親にも電話をして性別が分かったことを伝えた。考えてみれば、インドの家は二人兄弟で女の子がいない。そしてまた私の赤ちゃんが男の子であれば、男の子が続く。インドの母と話し、「ありがとう、ありがとう。私はとても幸せだよ。」「私も嬉しいです。でも、男の子が続きますね。」「いいのよ、娘はあなたがいるから。」

ビシューがいとこたちに、男の子報告をすると、いとこの一人は「おめでとう!写真にとって送って!」と返事が返ってきた。すみません。まだおなかの中にいるもんで。。

日本はもう夜中だったので、ラインで早朝ニュースとして性別が分かったことを知らせた。考えてみれば、男の子であれば、ビシューの苗字は受け継がれるわけだ。いいことじゃないですか。





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Tuesday, July 2, 2013

HOUSEHUSBAND


つわりで主婦業をお休みした私にかわって、サラリーマンビシューはかわいそうに家でも主夫をすることになった。

彼は何でもおいしいと言って食べてくれるような夫ではなく、まずいとか味がないとか、思ったままを口にする人だ。遠慮という言葉を知らない。いつも和食か洋食かつくっているのだが、味が少しでも薄いと感じるとスパイスセットをテーブルの上に持ってきて上から大量にふりかけられる。一緒に暮らし始めた当初は、いちいちむかついていたが、それももう慣れてしまった。

舌がもうインド舌になってしまっているのだ。強烈に味がないとだめなのだ。和食のように醤油と味噌と酒とみりんだけでは足りないのだ。ガーリックやチリパウダーやターメリックやカレーパウダーで、カラフルに、香りをきつく仕上げないと食事としては失格とみなされる。

目玉焼きを作る時も、私は焼いて醤油をひとかけして、事足りるがビシューは上からチリパウダーやガーリックパウダーをかけまくるので、私の目玉焼きにはかけないでくれと断っておかなければ、赤い目玉焼きが出来上がってしまう。

インド人の体臭がにおうのはなぜかと、以前聞いたことがある。それは、強烈にスパイスを使うからだ。そのスパイスが汗となってでてくるので、特殊なにおいを発生させるという。げっ、私も気をつけなければ。後は、ヘアーオイルが原因だ。テッカテカに光っている髪の毛はオイルをわんさか塗っているからだ。

主題からずれてしまったが、ビシューは私がつわりで家事ができなくなると、私にかわって食事をつくってくれた。ビシューが作るのは、すべてインド料理。香辛料で一杯なので、においつわりのひとには、適さないかもしれない。が、中にはつわりに効果あり?と思われるような料理があった。トマトスープだ。あまり期待はしていなかったが、食べたらトマトの味が素晴らしく生きていて、おいしく最後まで食べれた。

レシピはYouTubeから探してきたらしく、シェフは何でもインドの料理番組にはいつもでていた超有名人らしい。話しているのは、ヒンズー語だが、材料は英語で紹介するのでわかりやすい。最後にペラペラと話しているのは生クリームは直前に入れるようにと話している。



つわりが始まる前は、よく台所に入ってきて、「切り方がおおざっぱ」とか指摘をうけて内心うるさいなと思っていたが、ビシューはなかなか料理がうまい。このままずっと主夫をしてほしい。しかし、それならば和食も作ってもらわないとなぁと、超怠けものになりがちである。そんな訳で、ビシューは週末家でゆっくり休むはずが、せわしなく過ごし、最後には「会社でも働いて、家でも家事をして、畑も耕して、疲れるなぁ。」とつぶやいていた。もつべきものは妻に尽くす夫だ。



                                           インドの朝ご飯 ポハ



参考文献・場所

YouTube / Tomato Soup By Sanjeev Kapoor

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MIRACLE


不思議なことが起こった。勉強部屋で育てているブロッコリーのプランターから新しい芽が生えてきたのだ。しかも、続々とたくさん。窓から種が飛ばされてきたのかと思うが、うちの窓は網戸になっており完全には開かなくなっている。

芽は二つに分かれていて、茎は白くひょろ長い。これって、もしかして貝割れ大根?貝割れ大根じゃん!なんでまた貝割れ大根がはえてくるわけ?!このブロッコリーの苗は、まだホテルに住んでる頃ボストンのジョン・ハンコックタワーの前の市場で購入したものだ。もしかして、土に貝割れ大根の種が潜んでいたのかもしれない。しかし、今頃になって?




同時に購入したトマトの苗には貝割れ大根ははえてきていない。そもそも、ブロッコリーの苗から、貝割れ大根が生えてくるなんてちょっと普通では考えられない。この不思議な事件を解決するべく、グーグルで確認することにした。検索事項「ブロッコリー 貝割れ大根」。もしかして、貝割れ大根とブロッコリーには不思議なつながりがあるのかもしれない。

目に入ってきたのは、「ブロッコリースプラウト」。スプラウトとは植物の新芽のこと。あぁ、ブロッコリーの新芽だったんだ。貝割れ大根かと思った。貝割れ大根もスプラウトの一種だった。ブロッコリースプラウトは豊富な栄養分をたくさん含んでおり、新陳代謝が活発なり、お肌にもいいという。

しかし、うちのブロッコリーはまだ苗の段階でブロッコリーの形すらないけど、いつ種ができたんだ?疑問は残るが、とりあえずブロッコリーの新芽だと判明した。まだ親は元気がないけど、子に囲まれて幸せだろう。

その日夜遅くかえってきたビシューに、この不思議な体験を話して聞かせた。ブロッコリーの赤ちゃんだよと。心温まる話のはずであった。

ところが、ビシューはこういった。「あ、あれね。あれ僕がまいたんだ。インドのスパイスでマスタードシードってあるでしょ。まるっこいやつ。あれをたくさんばらまいたんだ。もう生えたんだー!」





・・・。だったら教えんかい!こうして奇跡の新芽は、貝割れ大根から、ブロッコリースプラウト。そしてマスタードシードと変化をとげた。

今もブロッコリーはマスタードシードとともにプランターで育っている。このままでは、栄養素を吸い取られてしまう。奇跡でもなんでもない。早く畑に移動しなければ。

ちなみにブロッコリーを調べていて、ブッシュ元大統領が大のブロッコリー嫌いであることがわかった。反発したブロッコリー農家が大量にブロッコリーをホワイトハウスに送りつけたようである。ブロッコリー事件は多い。



参考文献・場所

YouTube/ Bush och Broccoli
健康マトリックス ブロッコリースプラウト 
Wikipedia ジョージ・H・W・ブッシュ

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Monday, July 1, 2013

MORNING SICKNESS

日曜日はつわり序章だった。この日を境に、毎日迫りくる眠りつわりに悩まされることになる。何度寝ても寝たりない。気分も悪く、貧血気味。頭も痛い。家事もおっくうになり、お弁当を作るのをやめた。幸いなことに私は吐きそうになるが、吐くのは生唾だけ。そういえば、妹は妊娠中にカフェに行って読書を楽しんだと言っていたが、つわりが終わった後だったか。ベットの上で寝そべりながら、アホなことを考える。

眠りの森の美女は王子のキスで目が覚めるが、私の場合出産で目が覚めるんだ。気がついたら生んでるんだ。ああ、それも楽かも。『こちら葛飾区亀有公園前派出所』にでてきた日暮は4年に1度目が覚める。私もこうやって眠っているうちに、隣の部屋に置いてあるプランターのツタがのびて身体にまとわりついて蚕みたいになるかも。海外にいても国民年金が払えることに気がついて、最近始めたけど65歳まで生きれない。さようなら。

苦し紛れにビシューに'Bye,Vish. I will go to heaven' 「バーイ、ビシュ。私は天国にいくよ。」というと、‘You will go to hell’「君は地獄に行くよ。」といわれて全然相手にしてもらえない。私の胎児は今まだ2センチ、4グラムくらいのはずなのに母体を操るとは、協力なパワーの持ち主だ。一人じゃなくて二人くらいいるのかと思う。

3つ掛け持ちしていた、在宅ワークも1つを残してみんなやめてしまった。いらないものを捨てる仏教の教え「断捨離(だんしゃり)」という言葉が日本ではやっているそうだ。捨てたくはなかったものも捨てるのも断捨離だろうか。でも、負担を軽くすることはできた。ボストンに来てから、遊ぶぞー!とロッククライミングやアドベンチャーのグループに登録はしていたが、とても参加できる状態ではない。遊びを断つことで、生まれるものはあるだろうか。悟りを求めて、今日も眠る。




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Sunday, June 30, 2013

SUNDAY FEVER


6月23日(日)プルーデンシャルセンターからダックツアーに参加した。ガイドは主婦をしていて、2年前にガイドになったというペニーさん。いろいろ面白いジョークを飛ばして、客を笑わせていたが、私は、‘Teenager is meanager ’(10代は嫌みな年代)ということくらいしか分からなかった。同日ボストンマラソン10Kが開催されてあり、主要道路が閉鎖。「ちょっとこの道であってるのかしら。」なんていいながら、マイクで後方のダック車に確認していた。黄色信号では「これは行けという合図よ。」といいながら、車を進め途中信号が赤になったが、「皆何も見なかったわよね?」といって自由奔放に水陸両用車を乗りこなしていた。




ペニーさんが「knock it out!」と叫ぶと皆がアヒルをまねて「グヮ、グヮ、グヮ」と続ける。チャールズ川で、アヒルの集団を見かけたので、「Duckだー!」と叫んだところ、ビシューに「あれはgeese(ガチョウ)だよ。」とさらりと返されてしまった。




80分のツアーを終え、その後地球の歩き方に乗っていたSummer shack(サマーシャック)にいく。店内に水槽があり、新鮮なロブスターが堪能できる。そういえばボストンはロブスターで有名だったよなと思い、早速注文。1LB1/2で32ドル。生ガキは大丈夫かなと思いつつ、6個注文。家でも一度ロブスターを買って食べたことがある。その時は適当に塩とこしょうで味付けした。しかし、ここはさすがレストラン。家のロブスターとでは、天と地の差があった。真っ赤にオーブンで焼かれたロブスターは、ハーブの香りを醸し出し、ぷりぷり感がたまらない。
























海の幸で、贅沢ランチ。その後、展望台のSkywalkに行く。プルーデンシャルセンター50階から見るボストンは、改めて都会だと感じさせる。海に囲まれた綺麗な都市だ。






まだ、観光らしい観光をしていなかったので、とても新鮮な体験ができた。ビシューは疲れたのか、帰りのコミューターレイルで眠っていた。私はまだまだ遊べると思っていたのだが、家に帰るとどっと疲れが出てソファーの上で眠りこけてしまった。頭痛もする。やはり、妊娠中は身体が弱っているのか。あんまり歩いてもいないのになぁ。

ビシューは私が疲れきっているので、代わりに夕食を作ろうと決意。ところが、冷蔵庫の中にはインド料理にはかかせないチリがない。我がブリッジウォーターにはインドの食材店はないので、25マイル離れたクウィンシーまで出かけて大量にインドの食材を仕入れてきた。

「ちょっといくらしたの?買いすぎちゃう?」と値段を気にする私に'I bought for you'と非難された。感謝をすべきところであった。だが、仕入れた食材はなんだか分からないものばかりで私が使わずにいると腐って終わることが多いのだ。しかも、私はせっかくビシューがインドの食材を買ってきたにもかかわらず、何が食べたいと聞かれた時に『15分でごはん!』に記載されてあったシチューを注文。

日本語で書いてあるため英語で説明し、これなら簡単だろうと一眠りする。出来上がった1時間後のシチューは、油でぎっとんぎっとんのシチュー。私が途中ブイヨンも入れたのがまずかったのか。ビシューはローリエを入れるんだったら、他のスパイスも入れていいはずと思ったのか、カルダモン、シナモンとかたくさんの調味料を入れていた。まあ、食べれなくはない。ビシューは「これは何だ!」といいだし、私が「シチューだよ。」と答えると、英語では「シチュー」という発音ではなく「シトゥー」と発音すると、発音指摘が入る。ほいほいと適当に聞き流し、日本語では「シチューじゃ」とまた付け足した。

今度は「ミルクと肉の組み合わせはskin diseaseを引き起こすよ!」と言い出し、買ったばかりのグーグルネクサスで調べ始める。「食事中に携帯をいじるなー!だいたい私は子どもの頃からシチューを食べ続けて今まで皮膚の病気になったことはないわ。」と調査を阻止して、長い日曜日は終わった。

ダックツアーは面白かったが、帰宅後家に帰ってから気分が悪くなりグヮグヮグヮと吐きそうな気分になった。人間無理はいけない。いとこに会うため来週に予定していたNY行きもキャンセルすることにした。悲しい妊娠初期。自由の女神はもう私に自由を与えてくれないのだろうか。



参考文献・場所

Boston Duck Tours
http://www.bostonducktours.com/
Summer Shack
http://www.summershackrestaurant.com/
Skywalk observatory
http://www.prudentialcenter.com/



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Thursday, June 27, 2013

GARDENING

6月22日(土)、週末は通常であれば私がまだ寝ている夫を叩き起こして、布団をもぎとり、「起きろー。いつまで寝とんかい!」と叫ぶのが日課だが、最近は調子が狂い、私も家で寝こけている。

そのため、二人ともだるだるで過ごしてしまった。日本の銀行にお金を送金したかったのだが、平日でないとサービスをしていないといわれ、すごすごと帰る。昼から遊びに行く予定だったので、昼ごはんはマーケットバスケットで仕入れて、家で食べることにした。

ダックツアーに行く予定にしていたが、調べてみるとすでに予約が一杯。明日行くことにする。それなら、リバーサイドかケープコッド(Cape Cod)に行こうという話になったが、ビシューが「ちょっと寝る」と言い出し、ソファーで寝始めた。最近家に帰ってきてからも仕事をして、慣れない長距離通勤で疲れているのだろう。私も昼寝をすることにした。寝始めたのが2時ごろで起きたのは4時頃だった。

このまま何もせずに、週末が終わってしまうと焦り、畑道具を買いにいくことにした。ビシューはまだソファーで寝ていたので、一人でいこうとしたが、物音に気づいたビシューも一緒にいくという。畑には、あんまり乗る気ではなかったビシューだが、植えるのであればチリを植えよう!グリーンチリ、レッドチリ、全部チリにしようと結構盛り上がっている。辛い畑にされてたまるかと思いつつ、最初はKmartへいったが、鍬が12ドル。しかも、鍬の鉄部分の長さが短い。ビシューが高いといい、そこでは種とスコップと熊手を購入。次は隣のBig Lotへ。ここでも鍬は12ドルで短い。Family dollarで4袋で1ドルの種を8袋と種用の小型プランターを購入。

しかし、肝心の鍬がない。さてどうしたものかと思ったが、ビシューがHome Depotがあることを思いだし、早速向かう。子供用のシャベルしか見当たらないので、定員のおばあちゃんに聞くと親切に該当コーナーまで案内してくれた。おばあちゃんはどうやら、昔農業をしていたそうで、どのくらいの面積があるのか、何を植えるのか興味津々。今はもう6月だから、種を植えてもだめね。苗を買いなさい。最初は土を柔らかくしないといけないから、機械で土を耕しなさいといろいろ教えてくれた。うちの畑はアパートの一角にある畑でしかもそれを住民で分けてるから、面積は小さいことを説明すると、それでは機械ではなく鋤(すき)を使いなさい、鍬(くわ)よりも鋤(すき)よ、と鋤を渡してくれた。おばあちゃんは、その後も野菜の植える位置まで図に書いて指導してくれ、私はいつもここにいるから、何かあれば聞いてと言って、業務に戻った。

本来鍬を買いにきた二人であったが、鋤をすすめられ結局鋤と鍬と子供用のシャベルを買い50ドルを超えてしまった。しかも、鍬は結局同じ鉄部が短いもので15ドル。より高くなってしまった。他の買い物をあわせると、70ドル超。以前に私は10ドルの肥料土や、トマトやブロッコリーの苗を買ったり、プランターを購入したりしていたので、ガーデニングに100ドル近く畑に費やしたことになる。そのことを計算したビシューは「100ドルあれば、野菜もたくさん買えるよー。」と、文句を言う。私は、「いいの!うちらは100ドルで幸せを買ったのさ。」と適当に言い返してやった。その後もビシューは「僕一応エンジニアなんだけど・・。」とかなんとか言っていた。

畑と書いたが、庭としても使えるので花を植えてもいい。しかし私は花より団子のタイプ。食べることに意義がある。おなかの子も育つ。野菜も育つ。ふたつの健やかな成長を願う。


英単語

鍬             hoe
鋤             fork / harrow / spade
熊手         rake
移植ごて trowel





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Friday, June 21, 2013

PRAY

妊娠が分かってから、夫の祈りの回数が以前に増して増えた。いままでは起床時の祈り、就寝時の祈りぐらいだったが、それに加え、朝風呂からでた時、出発前も祈っている。祈るといっても長いものではなく1分ぐらいで終わるが、ちょっと迷惑している。特に朝風呂から出た時の祈りだ。

ヒンズーの神々たちは、冷蔵庫の上にまつられているため、ビシューは冷蔵庫の前で祈っている。私は朝ご飯とお弁当を作るので、しょっちゅう冷蔵庫のドアを開け閉めしなければいけないのだが、その冷蔵庫の前で立たれると邪魔である。

前にビシューが祈っている最中に冷蔵庫のドアを開けたが、ドアが身体に触れたらしく、「今、祈ってるんだけど!」と邪魔扱いされた。お互いが邪魔だと思っている。そこで、最近では冷蔵庫のドアが、ビシューの身体に触れないようにしこっそりと開けるようにしている。まるで泥棒のようだ。

冷蔵庫の上以外に場所をつくればいいのだが、とりあえずうちでは冷蔵庫の上が日本でいう神棚になっている。結婚の時のプレゼントとして友人からもらったハート柄の入った象の置物もヒンズーの神々に混ざっておいてある。ビシューはは虫類が好きなので亀のおもちゃも置いてある。暇な時に、亀のおもちゃを象の背中の上に乗せたら、とても驚いていた。神の仕業だと思ったらしい。今もそのままにしてある。

更に昆虫のおもちゃも見つけて、彼らも冷蔵庫の上に飾っていたら、それは宝物だったらしく、小さな子どもの目に触れて壊されるのがイヤだからとさっさとしまわれてしまった。

出発前も忙しいのにまた祈りだすので、祈るんだったら手伝ってほしいのが正直な気持ちである。どうやら私のために祈る回数を増やしたらしいが、増やさないでいいからその分動いてほしい。

車で運転を開始する時にも祈る、お日様が神々しく照っていても祈る。祈っている時は、ビシューも真面目にみえる。

結婚してから、必然的に祈りと接する日常になった。