Sunday, June 30, 2013

SUNDAY FEVER


6月23日(日)プルーデンシャルセンターからダックツアーに参加した。ガイドは主婦をしていて、2年前にガイドになったというペニーさん。いろいろ面白いジョークを飛ばして、客を笑わせていたが、私は、‘Teenager is meanager ’(10代は嫌みな年代)ということくらいしか分からなかった。同日ボストンマラソン10Kが開催されてあり、主要道路が閉鎖。「ちょっとこの道であってるのかしら。」なんていいながら、マイクで後方のダック車に確認していた。黄色信号では「これは行けという合図よ。」といいながら、車を進め途中信号が赤になったが、「皆何も見なかったわよね?」といって自由奔放に水陸両用車を乗りこなしていた。




ペニーさんが「knock it out!」と叫ぶと皆がアヒルをまねて「グヮ、グヮ、グヮ」と続ける。チャールズ川で、アヒルの集団を見かけたので、「Duckだー!」と叫んだところ、ビシューに「あれはgeese(ガチョウ)だよ。」とさらりと返されてしまった。




80分のツアーを終え、その後地球の歩き方に乗っていたSummer shack(サマーシャック)にいく。店内に水槽があり、新鮮なロブスターが堪能できる。そういえばボストンはロブスターで有名だったよなと思い、早速注文。1LB1/2で32ドル。生ガキは大丈夫かなと思いつつ、6個注文。家でも一度ロブスターを買って食べたことがある。その時は適当に塩とこしょうで味付けした。しかし、ここはさすがレストラン。家のロブスターとでは、天と地の差があった。真っ赤にオーブンで焼かれたロブスターは、ハーブの香りを醸し出し、ぷりぷり感がたまらない。
























海の幸で、贅沢ランチ。その後、展望台のSkywalkに行く。プルーデンシャルセンター50階から見るボストンは、改めて都会だと感じさせる。海に囲まれた綺麗な都市だ。






まだ、観光らしい観光をしていなかったので、とても新鮮な体験ができた。ビシューは疲れたのか、帰りのコミューターレイルで眠っていた。私はまだまだ遊べると思っていたのだが、家に帰るとどっと疲れが出てソファーの上で眠りこけてしまった。頭痛もする。やはり、妊娠中は身体が弱っているのか。あんまり歩いてもいないのになぁ。

ビシューは私が疲れきっているので、代わりに夕食を作ろうと決意。ところが、冷蔵庫の中にはインド料理にはかかせないチリがない。我がブリッジウォーターにはインドの食材店はないので、25マイル離れたクウィンシーまで出かけて大量にインドの食材を仕入れてきた。

「ちょっといくらしたの?買いすぎちゃう?」と値段を気にする私に'I bought for you'と非難された。感謝をすべきところであった。だが、仕入れた食材はなんだか分からないものばかりで私が使わずにいると腐って終わることが多いのだ。しかも、私はせっかくビシューがインドの食材を買ってきたにもかかわらず、何が食べたいと聞かれた時に『15分でごはん!』に記載されてあったシチューを注文。

日本語で書いてあるため英語で説明し、これなら簡単だろうと一眠りする。出来上がった1時間後のシチューは、油でぎっとんぎっとんのシチュー。私が途中ブイヨンも入れたのがまずかったのか。ビシューはローリエを入れるんだったら、他のスパイスも入れていいはずと思ったのか、カルダモン、シナモンとかたくさんの調味料を入れていた。まあ、食べれなくはない。ビシューは「これは何だ!」といいだし、私が「シチューだよ。」と答えると、英語では「シチュー」という発音ではなく「シトゥー」と発音すると、発音指摘が入る。ほいほいと適当に聞き流し、日本語では「シチューじゃ」とまた付け足した。

今度は「ミルクと肉の組み合わせはskin diseaseを引き起こすよ!」と言い出し、買ったばかりのグーグルネクサスで調べ始める。「食事中に携帯をいじるなー!だいたい私は子どもの頃からシチューを食べ続けて今まで皮膚の病気になったことはないわ。」と調査を阻止して、長い日曜日は終わった。

ダックツアーは面白かったが、帰宅後家に帰ってから気分が悪くなりグヮグヮグヮと吐きそうな気分になった。人間無理はいけない。いとこに会うため来週に予定していたNY行きもキャンセルすることにした。悲しい妊娠初期。自由の女神はもう私に自由を与えてくれないのだろうか。



参考文献・場所

Boston Duck Tours
http://www.bostonducktours.com/
Summer Shack
http://www.summershackrestaurant.com/
Skywalk observatory
http://www.prudentialcenter.com/



人気ブログランキングへ

Thursday, June 27, 2013

GARDENING

6月22日(土)、週末は通常であれば私がまだ寝ている夫を叩き起こして、布団をもぎとり、「起きろー。いつまで寝とんかい!」と叫ぶのが日課だが、最近は調子が狂い、私も家で寝こけている。

そのため、二人ともだるだるで過ごしてしまった。日本の銀行にお金を送金したかったのだが、平日でないとサービスをしていないといわれ、すごすごと帰る。昼から遊びに行く予定だったので、昼ごはんはマーケットバスケットで仕入れて、家で食べることにした。

ダックツアーに行く予定にしていたが、調べてみるとすでに予約が一杯。明日行くことにする。それなら、リバーサイドかケープコッド(Cape Cod)に行こうという話になったが、ビシューが「ちょっと寝る」と言い出し、ソファーで寝始めた。最近家に帰ってきてからも仕事をして、慣れない長距離通勤で疲れているのだろう。私も昼寝をすることにした。寝始めたのが2時ごろで起きたのは4時頃だった。

このまま何もせずに、週末が終わってしまうと焦り、畑道具を買いにいくことにした。ビシューはまだソファーで寝ていたので、一人でいこうとしたが、物音に気づいたビシューも一緒にいくという。畑には、あんまり乗る気ではなかったビシューだが、植えるのであればチリを植えよう!グリーンチリ、レッドチリ、全部チリにしようと結構盛り上がっている。辛い畑にされてたまるかと思いつつ、最初はKmartへいったが、鍬が12ドル。しかも、鍬の鉄部分の長さが短い。ビシューが高いといい、そこでは種とスコップと熊手を購入。次は隣のBig Lotへ。ここでも鍬は12ドルで短い。Family dollarで4袋で1ドルの種を8袋と種用の小型プランターを購入。

しかし、肝心の鍬がない。さてどうしたものかと思ったが、ビシューがHome Depotがあることを思いだし、早速向かう。子供用のシャベルしか見当たらないので、定員のおばあちゃんに聞くと親切に該当コーナーまで案内してくれた。おばあちゃんはどうやら、昔農業をしていたそうで、どのくらいの面積があるのか、何を植えるのか興味津々。今はもう6月だから、種を植えてもだめね。苗を買いなさい。最初は土を柔らかくしないといけないから、機械で土を耕しなさいといろいろ教えてくれた。うちの畑はアパートの一角にある畑でしかもそれを住民で分けてるから、面積は小さいことを説明すると、それでは機械ではなく鋤(すき)を使いなさい、鍬(くわ)よりも鋤(すき)よ、と鋤を渡してくれた。おばあちゃんは、その後も野菜の植える位置まで図に書いて指導してくれ、私はいつもここにいるから、何かあれば聞いてと言って、業務に戻った。

本来鍬を買いにきた二人であったが、鋤をすすめられ結局鋤と鍬と子供用のシャベルを買い50ドルを超えてしまった。しかも、鍬は結局同じ鉄部が短いもので15ドル。より高くなってしまった。他の買い物をあわせると、70ドル超。以前に私は10ドルの肥料土や、トマトやブロッコリーの苗を買ったり、プランターを購入したりしていたので、ガーデニングに100ドル近く畑に費やしたことになる。そのことを計算したビシューは「100ドルあれば、野菜もたくさん買えるよー。」と、文句を言う。私は、「いいの!うちらは100ドルで幸せを買ったのさ。」と適当に言い返してやった。その後もビシューは「僕一応エンジニアなんだけど・・。」とかなんとか言っていた。

畑と書いたが、庭としても使えるので花を植えてもいい。しかし私は花より団子のタイプ。食べることに意義がある。おなかの子も育つ。野菜も育つ。ふたつの健やかな成長を願う。


英単語

鍬             hoe
鋤             fork / harrow / spade
熊手         rake
移植ごて trowel





人気ブログランキングへ

Friday, June 21, 2013

PRAY

妊娠が分かってから、夫の祈りの回数が以前に増して増えた。いままでは起床時の祈り、就寝時の祈りぐらいだったが、それに加え、朝風呂からでた時、出発前も祈っている。祈るといっても長いものではなく1分ぐらいで終わるが、ちょっと迷惑している。特に朝風呂から出た時の祈りだ。

ヒンズーの神々たちは、冷蔵庫の上にまつられているため、ビシューは冷蔵庫の前で祈っている。私は朝ご飯とお弁当を作るので、しょっちゅう冷蔵庫のドアを開け閉めしなければいけないのだが、その冷蔵庫の前で立たれると邪魔である。

前にビシューが祈っている最中に冷蔵庫のドアを開けたが、ドアが身体に触れたらしく、「今、祈ってるんだけど!」と邪魔扱いされた。お互いが邪魔だと思っている。そこで、最近では冷蔵庫のドアが、ビシューの身体に触れないようにしこっそりと開けるようにしている。まるで泥棒のようだ。

冷蔵庫の上以外に場所をつくればいいのだが、とりあえずうちでは冷蔵庫の上が日本でいう神棚になっている。結婚の時のプレゼントとして友人からもらったハート柄の入った象の置物もヒンズーの神々に混ざっておいてある。ビシューはは虫類が好きなので亀のおもちゃも置いてある。暇な時に、亀のおもちゃを象の背中の上に乗せたら、とても驚いていた。神の仕業だと思ったらしい。今もそのままにしてある。

更に昆虫のおもちゃも見つけて、彼らも冷蔵庫の上に飾っていたら、それは宝物だったらしく、小さな子どもの目に触れて壊されるのがイヤだからとさっさとしまわれてしまった。

出発前も忙しいのにまた祈りだすので、祈るんだったら手伝ってほしいのが正直な気持ちである。どうやら私のために祈る回数を増やしたらしいが、増やさないでいいからその分動いてほしい。

車で運転を開始する時にも祈る、お日様が神々しく照っていても祈る。祈っている時は、ビシューも真面目にみえる。

結婚してから、必然的に祈りと接する日常になった。





Thursday, June 20, 2013

NOT TO DO

話が前後するが、2泊3日NJの旅行?の帰り、車の中で食べ物の話題になった。栄養のあるものをたくさんとろう。魚をたべたらいい、と夫がすすめてきた。ちょうどお寿司が食べたかった私は、賛成して、スーパーで魚を買おうかななどと考えていた。
しばらくして、義父から電話がかかってきた。なんでも、私に話しておきたいことがあるらしい。ビシュー(夫)が運転していたので、私が代わりに聞くと、「妊娠中はできるだけ、魚とパパイヤをとるな。(less fish, less papaya)」ということだった。タイミングよすぎる忠告だ。
お寿司が遠くなりながら、「わかった。アドバイスありがとう。でもパパイヤはアメリカではあんまりみかけないから。」といらない突っ込みをして、了解した。

電話が終わってから、ビシューは、「まあ、あんまり気にすることはないよ。普通に食べていればいい。」といったが気になる忠告だ。確かに魚はちらりと聞いたことはあったかもしれないが、パパイヤとは初耳だ。まさかと思い、後から調べてみるとインドではパパイヤは妊娠中にとると、流産の危険があるとされ禁じられているそうだ。完熟パパイヤは大丈夫らしいが、半熟パパイヤや熟していないパパイヤは、ラテックスという乳液が含まれていて、それが子宮収縮を引き起こすとのこと。パパイヤはなぞなぞで「お父さんが嫌いな食べ物は?」の回答として有名だが、ベビイヤでもあったのか。

そして、魚、つまりシーフードも避けるべし。というのは、魚の水銀の含有量が高いから。生魚は食中毒になるかもしれないので、お寿司は避けなさいと。日本は魚列島、お寿司の国なのにさ。まあ、魚もパパイヤも程々にしておく。

翌日6月17日(月)、実の父母からスカイプコールがあった。ビシューの友人の家へ遊びにいって、渋滞に巻き込まれて車で6時間かかった話をすると、こっぴどく叱られた。
身体に負担をかけるようなことはするな、ビシューも初めてだから知らないんだろう!今が妊娠初期で一番大切な時期なんだから、と。夜遅くまで起きていた話をしたら、さらに怒られるので内緒にしておいた。

両親は週末に茨城県常総市にある一言主神社にお参りに行ってきたそうだ。どうやら以前私に赤ちゃんができますようにとお祈りをしていてくれていたそうで、願いが叶ったのでお礼参りにいったそうだ。そして、安産祈願のお守りをスカイプカメラで見せてくれた。
ピンクと赤の刺繍が入ったかわいいお守りだ。ありがたい。

父「あんたきちんと育てられるんかね。虐待とかするんじゃないよ。」私「ひどいなぁ。そりゃ、虐待はしないけどさ。私、そんなに子ども超好きな方じゃないからなぁ。」父「ああ、それは父さんも同じやわ。」私「じゃろー、まあ嫌いでもないけどさ。お母さんもあんまり好きじゃないじゃろう。」母「お母さんは、子ども好きよー。」

赤ちゃんが生まれたら、日本につれて帰る話を相談して、会話は終了した。妊婦になると、いろいろと生活に制限がかかる。アルコールは友人がきたり、飲み会があれば飲んでいたが、一人で買って冷蔵庫にためておくほど好きではないので、簡単にやめられる。妊娠に気がつく前は、友人が家にきていたのでビールとテキーラを飲んで、翌日にはボストン市内で夫が残したビールを軽く拝借してたが、それがまさか最後のアルコールになるとは思ってもみなかった。

タバコは私は吸わないが、ビシューが吸うので私の前では吸うのをやめてもらった。幸いなことにアパートはスモークフリーで敷地内で吸うと罰金250ドルを払わないといけない。

私にとって一番辛いのはコーヒーだ。朝はコーヒーに始まり夜はコーヒーとともに終わる。一日3から4杯は必ず飲んでいた。コーヒーがないと、大切な友達を一人失ったようで、心寂しい。代わりにコーラを飲んで、ビールの泡立ち感とコーヒーの色を再現させて楽しんでいたが、どうやらコーラも妊娠中にはまずいらしい。修行の道は続く。




参考文献・場所

一言主神社
http://www.hitokoto.or.jp/
Foods to avoid during pregnancy
http://articles.timesofindia.indiatimes.com/
Indian foods to avoid during pegnancy
http://www.livestrong.com/




人気ブログランキングへ

Wednesday, June 19, 2013

DROWSINESS

眠い。妊娠したら眠たくなるというが、本当に眠い。幸いまだつわりらしきつわりはきていないが、眠気がおそってきた。普段は、朝夫を車でお見送りして、一人でゆっくりと朝ごはんを食べインターネットでニュースを見たり、メールを確認したり、在宅ワークの仕事をして自由気ままな朝を過ごしているが、眠いので見送ったら、ベットに飛び込み一眠り。このまま昼まで眠るときもある。

眠くてたまらないのは、妊娠の初期症状だそうだ。本当は運転も控えたほうがいいらしい。寝すぎると何もせずに一日が終わってしまうのであまりいい気はしないが、赤ちゃんが眠れと指示を送っているのであれば、寝たほうがいいのだろう。寝る子はよく育つというし。私の場合育ちすぎて身長は170cmを軽く超えているが、まあよいだろう。

そもそもなぜ、眠くなるのか。調べてみると、妊娠初期は、「出産前に余計なエネルギーを使うのは危険だ、今はゆっくりするのだ!エネルギーを蓄積せよ!」という指示を脳が出しているらしい。すごすぎる。しかし、出産まではまだ結構日はあるのだが、今から蓄えておかなければいけないのか・・・。

もうひとつはホルモンの関係だ。卵巣から分泌されるホルモンに「プロゲステロン」(黄体ホルモン)と「エストロゲン」(卵胞ホルモン)がある。通称女性ホルモンと呼ばれている。何だか恐竜みたいな名前だ。ちょっと気になって恐竜図鑑を見てみたが、似たような名前の恐竜は残念ながら発見されなかった。あえていえば翼竜の「プテラノドン」だ。

話が脱線したが、プロゲステロンが妊娠初期には大量に分泌されるため、眠くなるそうだ。プロゲステロンは、妊娠を維持させる役目があり、基礎体温を上げる働き()がある。それに対し、「エストロゲン」は女性らしさをつくる、妊娠を準備する役目があり、基礎体温を下げる()。いってみれば、プロゲステロンとエストロゲンは、互いに協力し合って入るものの、性質は対極関係にある。プロゲステロンは基礎体温を上げて熱っぽくして、頭痛やイライラを引き起こし、眠気を誘う。はっきりいって自分にとっては迷惑な症状を引き起こすプロゲステロンだが、女性には必要なホルモンなのだ。

また、免疫機能が働いてるためでもある。もともと、私のDNAで成り立っている卵子に、血のつながりのない夫のDNAをもつ精子が入ってきて、受精卵ができた。そして、その受精卵が子宮に着床して妊娠につながったわけなのだが、身体にとっては驚きである。(なんじゃ、こいつは!ウィルスか!変なのが侵入してきた!排除しなければ!)という免疫反応により眠気が増すという。風邪を引いたときと同じ症状だ。ウィルスに間違えられてしまうというわけか。ちょっとかわいそうな受精卵だ。

今日も私は眠る。ラリホーの呪文を受けて。




人気ブログランキングへ

Tuesday, June 18, 2013

CULTURE DIFFERENCE

「異文化を楽しむ」とよく教育プログラムが実施されているが、国際結婚では楽しむ余裕などない。特にインドと日本では違いがありすぎる。特に時間感覚のなさだ。日本ほど正確に時間が刻まれている国はないと思う。1分遅れただけで、電車やバスのアナウンスが流れ、問題がなければ時刻表通りに交通機関が動く。

時間とともに生活を送ってきた私にとって、インドの超適当時間は実に受け入れがたい。特にオフ時間だ。例えば友達同士で待ち合わせをしていても、決して時間通りには来ない。これは当然だ。待ち合わせ時間よりも早く到着しようという意識もない。友達同士だから、遅れてもいいじゃん。待たせておけば。遅れても適当に言い訳すれば許されると思っている。時間厳守という言葉はないに等しい。

そして、彼らの夜行性も信じられない。「もう、遅いから寝よう」という時には既に早朝である。いつまでもいつまでも話す。先に寝ててもいいよというが、部屋のドアは防音対応にはなっていない。非常に迷惑な話だ。そもそも私は夜型ではなく朝型タイプ。夜は寝て朝起きるのが普通だ。まだ一緒になって話せるのであれば、少しはましだろうが、彼らの母国語はヒンズー語。インド人同士では英語よりもヒンズー語を好む。さらに、同じ州に住むインド人であれば、地方の言語を使うのを好む。例えば夫の場合、マハラシュートラ州の出身なのでマラティ語なのだ。

今回夫の友達が、インドから来るというので会社仲間がニュージャーシーのプリンストンに集まることになった。泊まりは、会社の同僚の家だ。そもそも私はもとから行く気ではなかった。どうせ夜遅くまで話すことは分かっていたし、どこかに出かけるという計画もいっさいなし。まだ一人でボストン観光をした方がリラックスできていい。ところがしつこく誘うので、気乗りがしないまま参加した。金曜日の午後7時30分にスタートして、途中渋滞に巻き込まれ、到着したのは結局土曜日の朝午前1時30分。同僚の奥さんが起きて待っていてくれていた。午前2時に夕食をごちそうになる。ダルとチリで味付けしたポテトのおかずがとてもおいしかった。肝心の友達は飛行機の遅延で帰宅したのは午前3時。ありえない。軽く挨拶して、私は眠いといってさっさと寝た。彼らは明け方5時くらいまで話していた。

そして、予定変更もしょっちゅうだ。その後1泊の予定が2泊になり、2日の夜の晩ご飯をとったのは、午後10時30分。私は自宅でしようと思っていた在宅ワークの仕事をするため部屋の一室にこもる。明日が締め切りだ。近所のインド夫妻プラス3歳の女の子も集まって、わいわいがやがや。午前0時まで。お子さん、寝かした方が良いのでは。

結局私は、6時間かけてニュージャーシーまでいったのに、どこも観光をせず帰宅。遊び好きの私はどこにも行けず、帰宅。夫にはまた不満をぶちまけたが、まあいろいろと楽しいこともあったし発見もあった。朝ご飯には、サブダブキジリとポハ、夜ご飯には夫の友達が腕を振るってくれパオパジ(パンに付けて食べるカレーのようなもの)をごちそうになった。私がインド料理を作るといつも変な味になるが、インド人がインド料理を作るとやっぱりおいしい。

3歳児が何の訳もなく泣くのを夫妻でよくあやして、なんとか泣き止ませていたし、将来は夫婦助け合って子どもを育てていかなければいけないと実感。そして、私たちが外に出かけたとき、友人の奥さんメダナだけが家に子どもと残っていた。私は皆がどこかでかけるのに私だけどこにも行けないと卑屈になってしまうタイプだが、彼女はそんなことは思いもしないように、「ここにきて退屈だと思ってほしくないから遊んできて。プリンストン大学でもみてきたらいい。この子は外に行きたがらないから。」と声をかけてくれ、優しく朗らかに送り出してくれた。

私が彼女のレベルに達するには相当の努力が必要だ。また、近所に住むインド人の奥さんとも話したが、配偶者ビザは働けないから、オンライン大学やボランティアで外部とコミニケーションをとっている、脳を鍛えないとねと、大学資格をとっても働けないけど、それでも高い学位はとれたし、レベルアップできたと快活に話してくれた。

国の文化を理解するのは難しい。それは私が日本で育ってきたからだ。母から以前に日本人の時間に対する感覚は世界からみてもクレイジーだとテレビ番組で放送していたと聞いた。インドの常識が非常識に感じるように、日本の常識も人によっては理解しがたいのだろう。いつか私も、異文化を心から受け入れ、寛容な心が持てるようになるのだろうか。





人気ブログランキングへ

Friday, June 14, 2013

PREGNANCY NEWS

6月13日(木)、朝両親とスカイプをした。6月2日(日)午後1時33分、父方の祖母が亡くなって、6月4日(火)にお葬式を香川県で済ませたばかりだった。私は参加できず、メールのやり取りはしていたものの、その後両親とゆっくり話ができていなかった。スカイプでお葬式の様子を聞いた。祖母が亡くなる前、父は祖母を茨城に遊びにくるように誘って計画していたという。ところが、京都にいる祖母の妹の家に1ヶ月ほど滞在した後、祖母の入れ歯が壊れたらしく、「おいしい物が食べれんから、香川に帰るわ。」と電話が入り、祖母の滞在計画はなしになった。そして、その後しばらくして訃報があり父は最後の親孝行ができなかったと悔やんでいた。元気だったのに、急にトイレの前で倒れて、叔父が救急車を呼び、救急車の中で亡くなった。

お葬式は、孫やひ孫が集まりとても良いお葬式になったという。祖母の死にみんなが涙した。

お葬式の様子と祖母の最期の話をしながら、父も祖母のように、ポックリと死にたいといいだした。父「山に登れんくなったら嫌じゃー。」私「そんな計画通りに死ねんもんやで。」父「お父さんが死んで、お母さんが死んで、ビシュー(私の夫)が死ぬんじゃ。」いや、勝手に殺さんでほしいのだが。スカイプでのビデオ通話が祖母の思い出でしんみりしたところで、私は「ところで私、妊娠したみたいなんだけど。。」と切り出した。すると、暗い面持ちだった二人の顔が、一気にパッと明るくなった。

「本当?!それを最初に言わんかい!」「いや、最初にお葬式のことを聞いておこうと思ってさ。」「わーそれは良いニュースじゃ!」「いつ分かったん??」「6月9日の朝。」「結構前じゃん。もっと早く言わんかい!」急に、スカイプの調子が悪くなり断線。再度通話を試みた時には、既に父は、おめでたニュースを私の弟と妹とそれぞれの妻と旦那に携帯メールで報告していた。「ちょっと、まだ分からんじゃろ。まだ、これか先どうなるか分からんのにさー。もうちょっと、目とか鼻とかできてからにしようと思っとったのに!」「まあ、ええやろぅ。」母「前に、パン屋さんがあったじゃろう。パン屋さんの近くに小さなお寺があって、そこで拝んどったんよ。もんちゃんに赤ちゃんが授かりますようにって。」「ちゃんと育てーよ。遊んでばっかりじゃいけんよ。もうあんたの人生は終わったんやけー。これからは子どもの人生が始まるんじゃ!」私「いや、私の人生まだありますから!勝手に終わらさんでほしいわ。」

両親にスカイプで妊娠のことを教えたとビシューに報告したら、ビシューも義兄と両親に報告をしたらしく、私の携帯に電話がインドからかかってきた。義兄からは、「ヘイ モモ!!聞いたよ。おめでとう!すごいじゃないか!赤ちゃんができたら会いにいくよ。しばらくインドには帰って来れないだろうからさ。」義母からは「テンキュー!テンキュー!テンキュー!アイムソーハッピィ!!(Thank youx3 I'm so happy!!)これからは果物とミルクを良くとりなさい。ゆっくりしなさい。」義父からは「ノーフルマラソン、ノーハーフマラソン、ノーラン。ゆっくりしなさい。(No full marathon,No half marathon,No run, take rest)」と、ご指導を受けた。皆から祝ってもらって嬉しい。

ビシューが、電話で義母に伝えたところ、同じように義母はテンキューを繰り返し、「今日私はお寺に行ってくる!Today itself I will go to temple!!!」と興奮して、話していたそうだ。夫の両親はとても信心深い。私がそういえば、ビシューに妊娠報告をしたときも、冷蔵庫の上に設置されてあるヒンズーの神様に一緒に祈り、ベットの上でも座禅を組んで10分ぐらい一緒に祈るように言われた。夫はいつもは短いマントラを唱えているが、その時は長いバージョンのマントラで、私はマントラなぞ知る由もなく、隣で黙想をしながら、まだかなと時々夫の顔をちら見をしていた。

Wednesday, June 12, 2013

MEDICAL HISTORY

6月11日(月)、産婦人科へ問い合わせる。すると、そのお医者さんは4つのオフィスで働いているそうだ。一つは家から近いが、もう一つは家から10マイルのところにある。一つの決まったオフィスで働いている医者の方がいいかなと思い、とりあえずいったん電話を切って、考えることにした。近所の仲の良いデビィーに聞くと、「ここでは、オフィスを掛け持ちしている医者がほとんどよ。金のためにね、マニーを稼ぐためによ。」と言われた。ドクターを調べる時に、口コミもチェックできる。私のドクターは、40代で星も5つだったので、担当医は彼女に決めることにした。

6月12日(火)、もう一度同じドクターに電話をする。私の英語は、超日本語英語なので、ネイティブには一回では通じないことがほとんどだ。電話をして予約をする時にも、「あなたの英語、理解するのが難しいのよね。(hard to understand)もう一度話して。」「妊娠したかもしれない。妊娠検査薬で試したら、ポシティブだった。調べてほしい。」と、伝えなんとか分かってもらえた。

血液検査をしてもらった後に、もらった書類。記録のために記載しておく。まずは下記の症状・習慣が自分と家族にあるかどうか。

MEDICAL HISTORY
1   High Cholesterol 高コレステロール
2   Heart Disease      心臓病
3   Rheumatic Fever リウマチ熱
4   High Blood Pressure 高血圧
5   Asthma ぜんそく
6   Tuberculosis 結核
7      Diabetes  糖尿病
8   Thyroid Problem 甲状腺問題
9   Liver desease  肝臓病
10 Stomach,Bowel of Gallbladder Problems  腹部、胆のう内部の問題?
11 Kidney or Bladder Problem  腎臓、もしくは膀胱問題
12 AIDS(HIV) エイズ
13 Hepatitis 肺炎
14 Anemia or blood Disorder 貧血 もしくは 血液疾患
15    Blood Transfusion 輸血
16    Breast Problems 胸の問題
18    Cancer 癌
19    Infertility 不妊
20    Chlamydia  クラミジア Gonorrhea 淋病
21    Herpes(HSV) ヘルペス
22    Syphilis 梅毒
23    Birth Defects or Inherited Diseases 先天的欠損症もしくは遺伝による疾患や異常
24    Depression/Psych/Anxiety うつ病/不安/心配症?
25    Do you wear your car seat belt? シートベルトを着用していますか?
26    If>50 years old,have you had a colonoscopy? 
  もし50歳であれば、大腸内視鏡検査をしたことがありますか?
27    Have you had your cholesterol tested within the past 5 years?
過去5年間にあなたのコレステロール度を調べたことがありますか?
28    Hospitalizations 病院歴
Check only those you use   使用したことがあればチェックしてください。
29 Alcohol Amount/Day アルコール1日の摂取量
30    Tobacco Amount/Day タバコ1日の摂取量
31 Caffeine Amount/Day カフェイン1日の摂取量
32    Non-Prescribed Drugs Amount/Day 処方箋ではない薬?1日の摂取量
33    Street Drugs Amount/Day ストリートドラッグの1日の摂取量 
34 Pregnancy History  妊娠歴
     Premature Birth__   Miscarriages__
        Induced Abortions __   Living Children __
35    Menarche(Age  of 1st period)
        Interval(# of days between period)
        Length of Period
        First Da of Last Period
Abnormalities:
Excessive Bleeding Discharge  Pain  PMS Heavy Bleeding Bad cramps
None
36    Do you have any abnormal discharge now that your concerned about?
37    Do you presently have any breast lumps or pain
38    Contraceptive History Type
Oral Contracetive/Patch    IUD
Diaphram   Condoms
Sterillzation   Male    Female
LIFE STYLE  Yes or No 
38 Did your mother take DES or any other hormones when pregnant with you?
39 Have you ever had a Pap test(子宮頸部細胞診)? If yes,date of last Pap test______
40 Are you sexually active?
41 How old were you when you had sex for the first time?
42 Have you had more than 5 sexual partners in a lifetime?
43 Do you have more than one partner?
44 Is intercourse painful for you?
45 Do you do a monthly breast exam(乳房検査、乳がん検査)?
46 Have you ever had a mammogram?(マンモグラム、乳房のX線写真)
     If yes,date of last mammogram_____
47 Do you exercise on a regular basis?
     If yes,what type of exercise?
     Hours per week
48 Do you lose urine (尿もれ) when you cough,sneeze(くしゃみをする),or laugh?
49 Have you had symptoms of menopause(閉経の徴候) such as hot flashes(過性熱感、顔面紅潮、ほてり),vaginal dryness(膣の乾燥),or burning(しゃく熱感)?
50 Is anyone threatening,hurting,or abusing you?
51 Has sex ever been forced on you?

ドクターは、患者のトップシークレットを知ることになるのだ。誰の子か分からないひともいるし、望まれない妊娠の患者さんもいるのだろう。ドクターに電話をすると血液検査の結果、低い値が出たが、気にすることはない。3週間から4週間ぐらいだと言われた。



MISS PERIOD

生理が来ない。5日前くらいに生理前にわかる妊娠検査薬で調べた時には、線が1本のネガティブのサインが出ていた。そのため、今月もいつも同じように生理が来ると思っていたが、予定日をすぎてもなかなかこない。そこで、日曜日の早朝1人トイレで1USDの妊娠検査薬を使い実験してみた。この1USDの妊娠検査薬は、リトマス紙のようなサイズ。縦1センチ横5センチ位だ。採尿したあと、スポイトで尿を4滴、検査薬にたらして結果を見る。するといつも1本だけの線がなぜか2本現れた。

そのサインをみた私は、「ちょっと待ってくれ」と思った。この妊娠検査薬は1ドルで買った安物の製品。結果も怪しいものだ。もう一つある高級といっても3本で18ドルくらいの妊娠検査薬First Responseでも試してみることにした。そして、また2本の線があらわれた。ポジティブだ。

普通であれば、ここで喜ぶところだが、私の場合は、「夢の三か国の旅にいけなくなる!」だった。実は、8月後半から9月の第1週にかけて、友人2人とパラグアイ、ブラジル、アルゼンチンの2週間の旅を予定しており、ちょうどフライトのチケットも予約した後だった。しかも、その友人2人とは、私のみが2人とも知っており、2人は初対面同士。そのため、私が妊娠していないと確定してから、みんなチケットをとることになった。

最初の妊娠検査薬ではネガティブだったので、2人に報告し、みんなチケットを購入した。2人は日本から、私はアメリカからブラジルのサンパウロで合流する。そして、もうひとり、私の友人の日系ブラジル人のリッキーもブラジルを案内してくれることになった。


ところが、この結果だ。いや、一応嬉しいのだが、旅に行けないというショックは隠せない。まだ、すやすやと寝ている夫をみて、「ちょっと!ポジティブだったんだけど!」と起こす。「ポジティブって?」「アイム プレグナント」「え、本当?」「トイレに行ってみてこんかい!」

トイレにそのまま置いておいた2本の妊娠検査薬をみて、夫は「線が2本だったらポジティブなんだっけ」とまだ疑っている。「イエース!旅行に行けなくなったじゃん!」と文句ぎみにいう私のそばで喜んでいる夫。そもそも夫は寂しがりやで、2週間夫抜きの私の旅行にあんまり嬉しい顔をしなかった。そこを私が、「私は、旅行したいの!せっかくアメリカに住んでるんだから旅行すべき!世界をみたいねや!」と説得して、しぶしぶ納得させたが、実は心のうちでは、心から賛成はしていなかったようだ。

私は、友人3人に詫びのメールと両親よりも先に妊娠報告をし、旅行会社にキャンセル依頼をすることになってしまった。友は衝撃を受け、旅行会社には返金できませんといわれた。