Tuesday, June 18, 2013

CULTURE DIFFERENCE

「異文化を楽しむ」とよく教育プログラムが実施されているが、国際結婚では楽しむ余裕などない。特にインドと日本では違いがありすぎる。特に時間感覚のなさだ。日本ほど正確に時間が刻まれている国はないと思う。1分遅れただけで、電車やバスのアナウンスが流れ、問題がなければ時刻表通りに交通機関が動く。

時間とともに生活を送ってきた私にとって、インドの超適当時間は実に受け入れがたい。特にオフ時間だ。例えば友達同士で待ち合わせをしていても、決して時間通りには来ない。これは当然だ。待ち合わせ時間よりも早く到着しようという意識もない。友達同士だから、遅れてもいいじゃん。待たせておけば。遅れても適当に言い訳すれば許されると思っている。時間厳守という言葉はないに等しい。

そして、彼らの夜行性も信じられない。「もう、遅いから寝よう」という時には既に早朝である。いつまでもいつまでも話す。先に寝ててもいいよというが、部屋のドアは防音対応にはなっていない。非常に迷惑な話だ。そもそも私は夜型ではなく朝型タイプ。夜は寝て朝起きるのが普通だ。まだ一緒になって話せるのであれば、少しはましだろうが、彼らの母国語はヒンズー語。インド人同士では英語よりもヒンズー語を好む。さらに、同じ州に住むインド人であれば、地方の言語を使うのを好む。例えば夫の場合、マハラシュートラ州の出身なのでマラティ語なのだ。

今回夫の友達が、インドから来るというので会社仲間がニュージャーシーのプリンストンに集まることになった。泊まりは、会社の同僚の家だ。そもそも私はもとから行く気ではなかった。どうせ夜遅くまで話すことは分かっていたし、どこかに出かけるという計画もいっさいなし。まだ一人でボストン観光をした方がリラックスできていい。ところがしつこく誘うので、気乗りがしないまま参加した。金曜日の午後7時30分にスタートして、途中渋滞に巻き込まれ、到着したのは結局土曜日の朝午前1時30分。同僚の奥さんが起きて待っていてくれていた。午前2時に夕食をごちそうになる。ダルとチリで味付けしたポテトのおかずがとてもおいしかった。肝心の友達は飛行機の遅延で帰宅したのは午前3時。ありえない。軽く挨拶して、私は眠いといってさっさと寝た。彼らは明け方5時くらいまで話していた。

そして、予定変更もしょっちゅうだ。その後1泊の予定が2泊になり、2日の夜の晩ご飯をとったのは、午後10時30分。私は自宅でしようと思っていた在宅ワークの仕事をするため部屋の一室にこもる。明日が締め切りだ。近所のインド夫妻プラス3歳の女の子も集まって、わいわいがやがや。午前0時まで。お子さん、寝かした方が良いのでは。

結局私は、6時間かけてニュージャーシーまでいったのに、どこも観光をせず帰宅。遊び好きの私はどこにも行けず、帰宅。夫にはまた不満をぶちまけたが、まあいろいろと楽しいこともあったし発見もあった。朝ご飯には、サブダブキジリとポハ、夜ご飯には夫の友達が腕を振るってくれパオパジ(パンに付けて食べるカレーのようなもの)をごちそうになった。私がインド料理を作るといつも変な味になるが、インド人がインド料理を作るとやっぱりおいしい。

3歳児が何の訳もなく泣くのを夫妻でよくあやして、なんとか泣き止ませていたし、将来は夫婦助け合って子どもを育てていかなければいけないと実感。そして、私たちが外に出かけたとき、友人の奥さんメダナだけが家に子どもと残っていた。私は皆がどこかでかけるのに私だけどこにも行けないと卑屈になってしまうタイプだが、彼女はそんなことは思いもしないように、「ここにきて退屈だと思ってほしくないから遊んできて。プリンストン大学でもみてきたらいい。この子は外に行きたがらないから。」と声をかけてくれ、優しく朗らかに送り出してくれた。

私が彼女のレベルに達するには相当の努力が必要だ。また、近所に住むインド人の奥さんとも話したが、配偶者ビザは働けないから、オンライン大学やボランティアで外部とコミニケーションをとっている、脳を鍛えないとねと、大学資格をとっても働けないけど、それでも高い学位はとれたし、レベルアップできたと快活に話してくれた。

国の文化を理解するのは難しい。それは私が日本で育ってきたからだ。母から以前に日本人の時間に対する感覚は世界からみてもクレイジーだとテレビ番組で放送していたと聞いた。インドの常識が非常識に感じるように、日本の常識も人によっては理解しがたいのだろう。いつか私も、異文化を心から受け入れ、寛容な心が持てるようになるのだろうか。





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